北炭真谷地炭鉱楓鉱跡の周辺施設《2021.9/6訪問》
国道274号線を紅葉山から少し行ったところにある楓地区、以前から行ってみたかったところがあるので愛車を走らせた。
①クマ出没
目的地周辺には大きな駐車場がある。車を停めてメロン熊に見つめられながら国道沿いを歩く。(多分本物のクマも出る)
目的地までは徒歩5分ほど。
ただ通行量が多いため徒歩だととても目立つ。
③目的地
沢を越える橋にたどり着いたところで目的地を目視にて確認。
この時点でかなり興奮していた。
④???
かと思えば目の前に意味深な構造物が見える。
なんなんだろう。
⑤橋に残る炭山
楓炭山橋と書いてあった。炭鉱が無くなっても橋の名前は変わらないのがなんとなくエモい。
⑥着いた
ここが今回の目的地「北炭楓発電所跡」だ。
⑥⑦楓発電所跡
ただややこしいのがこの物件の経歴…
「楓発電所」として稼働していた期間もあれば、「真谷地炭鉱楓鉱業所の事務所」として稼働していたり、バリバリ夕張時代には「石炭ガラス工芸館」としても営業していたので、それぞれの名前で情報がバラついていたりする。
⑧⑨⑩崩壊している建屋
あまり訪れる人が少ないのか、2021年代のこの物件の情報は少なかった。
しかしまあ空爆でも受けたのかと言うほどの崩壊具合である。2018〜2020の間で崩壊した様子、れんが造りの建屋はどことなく頑丈そうなイメージを持っていたが、北海道の冬はそんなちんけなイメージを覆してくれる。
11,12石炭ガラス工芸館の入り口
石炭ガラス工芸館の入り口側の妻面は全体に化粧板や灯り取り?の窓が多く、オリジナルの状態から手が加えられているが、これはこれで石炭ガラス工芸館の状態を保っているように見える。今回は内部の探索はしていない。
13かえで橋
取ってつけたような橋があるが、こちらはまた違う物件とこの物件との連絡のための端である。
渡るのは遠慮しておいた。
13,14,15,16 裏口
裏口側はオリジナルの風情を保っているように見える。
崩壊していない方の建屋妻面には「北海道炭礦汽船健康保険組合〜所」という表札も残っている。(北海道炭礦汽船とは北炭のこと)
17 登川神社
発電所跡のすぐ横にあるこの神社は、閉山後に撤去された抗口神社の跡地に再建された。
18 登川神社横の空き地と鶴亀橋
⑤の橋の延長線上にあるのが鶴亀橋。橋の下はぬかるんでいて、沢か何かだと思っていた。この時までは…
19鶴亀橋
発電所跡の探索を終えて車を停めた駐車場の方へ戻る。
20 抗口…
ふと橋の下を見ると謎のコンクリート構造物。
砂防ダムだと思っていたが、見覚えのある配管が刺さっている。これは…
21 坑口のプレート
“添卸斜坑々口”と書いてある。
砂防ダムではなく坑口だった…!
まさか何にも考えずに見つかるとは……
この奥にも坑口があるようなので、いつか探索してみたい。
21 消防団の車庫跡?
帰り道に火の見櫓のある建物が見えた、おそらく消防団の車庫だったのではないか?と思う。
23,24 北海道物産センター跡
①のメロン熊の看板と13の橋、そして今回車を停めた駐車場が隣接している物産センター。
バリバリラーメンの看板があったが、是非現役時代に来て食べてみたかった。
思いつきでフラッと立ち寄った発電所跡だったが、思いの外発見が多かった。
次回は虫も草も少ない冬に装備を整えてリベンジしてみたい。
《場所》
国道274号線紅葉山を過ぎて約5キロ
【建屋に入るのは自己責任、あくまで不法行為に近しい事に注意してください。】
おまけ